人物画
イル・コローレでは,モデルを描くこともあります。これは,そのときに描いた人物像です。
モデルはチャイナ服を着た女性で,籐の椅子に座っています。この絵で最も苦労したところは,手ですね。手って,気をつけないと,すぐグローブのようになってしまうわけでして。当たり前ではありますが,よく見てデッサンをきちんとすることが重要です。この絵では左手がとくに難しかったです。ここを描くだけで,約2時間かかった覚えがあります。チャイナ服は,光沢感を出すようにしたつもりです。背景は,わざとぼかしを入れてみました。綺麗なモデルだったので,顔は描きやすかったです・・・笑い。
人物画では,人間の骨格や筋肉のつき方などをよく考えた上で描くようにと指導されます。ということは,解剖学を学ぶといいのかもしれません。各地で開催していた「人体の不思議」なども参考になりそうです。
我々は,モデル派遣会社にモデルを依頼しています。当然ですが,描くモデルは赤の他人となります。モデルの人となりは全くわからずに,ただただ人物をキャンパスに描くことになります。この結果,モデルに対する思い入れがほとんど沸かないのも事実です。
自分の知っている人をモデルにしてみたいですね。あの無言館で最も印象的だったことは,多くの人物画が自分の身内をモデルとしていることでした。戦地に向かう間際に新妻や子供,母や祖母を描いた絵は,その人を想う気持ちがひしひしと伝わってきました。


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